Rutherford（Napa Valley）
巨匠チェリチェフお墨付きの
ナパ初“カルト”カベルネが旗頭

　「ベリンジャー」、「ニーバウム」など北カリフォルニアでヨーロッパ移民が次々とワイナリーを設立していった19世紀末。フランス移民のジョルジュ・ラトゥール氏もまた、1900年にラザフォードの地に魅せられ、「美しい土地（beau lieu）」と名づけて創業しました。

　「アメリカで世界に通用するようなワインを造る」というビジョンを持ち、禁酒法施行時も教会のミサ用ワインの許可を得て経営を維持。1938年には自らフランスに渡り、著名な醸造家アンドレ・チェリチェフ氏を“マエストロ”として招聘します。　

　ファーストリリースは1979年。当初はロバート・モンダヴィ所有の著名なト・カロン畑にて栽培されましたが、1983年にロバート・モンダヴィから州道を横切った場所にぶどう畑を購入し、翌年には最先端技術によるグラヴィティフロー・システムを導入しています。

　その後、チェリチェフ氏は白は低温発酵、赤はマロラクティック発酵して小型のフレンチオーク樽で熟成させるといった手法を、同社のみならずナパ・バレーのワイナリー全体に広め、ワイン造りの過程に革命を起こします。チェリチェフの名をナパの歴史に深く刻み込むきっかけを作ったのが同社ですが、現在も高水準を保ちながら、技術革新を続け、世界レベルのワイン造りに尽力しています。

Beaulieu Vineyard
1960 St. Helena Highway
Rutherford, CA 94573
http://www.bvwines.com/home